不妊治療というと、すぐに治療が始まるのではなく、まずはさまざまな検査を受け、
自分の体の状態を正しく知ることから始まります。
今回は、私が実際に受けた検査と、不妊治療前に一般的に行われる検査についてまとめてみたいと思います。
ホルモン検査
ホルモン検査は、妊娠に関わるホルモンが正常に分泌されているかを調べる血液検査です。
妊娠するためには、排卵や子宮内膜の状態など、さまざまなホルモンがバランスよく働くことが大切です。そのため、不妊治療ではまずホルモン検査を行い、自分の体の状態を詳しく確認します。
- 排卵が正常に行われているか
- 卵巣がしっかり働いているか
- 子宮内膜が妊娠しやすい状態になっているか
- ホルモンバランスに乱れがないか
などを確認し、今後の治療方針を決めるための大切な判断材料になります。
検査は血液を採取するだけなので、身体への負担は比較的少ない検査です。
しかし、ホルモン検査は月経周期に合わせて行うため、タイミングによっては何回か通院が必要になります。私の場合はタイミングがたまたま合ったため、初回の診察で採血を済ませ、後日検査結果を聞く形となりました。
検査結果について、私の場合は乳酸菌の数が少なく、子宮内の環境を整える目的でラクトフェリンとプロバイオティクスIIIが処方されました。クリニックによって方針は異なるようですが、私の通っているクリニックでは『治療だけでなく、着床しやすい環境づくりも大切』という説明を受けました。
また、上記サプリ以外にも初回の診察時に、葉酸とビタミンDを摂るように勧められました。
子宮卵管造影検査
不妊治療の中で大きなハードルに感じる検査のひとつが子宮卵管造影検査(HSG検査)です。
よく聞く検査だけど「そもそも何を調べるの?」という認識レベルでした。
子宮卵管造影検査は、
子宮と卵管がきちんと通っているか(詰まっていないか)を確認する検査です。
月経終了後から排卵前の時期に受けることが最適とされています。
造影剤という液体を子宮に入れて、レントゲン撮影を行うことで
- 子宮の形に問題がないか
- 卵管が詰まっていないか
- 卵管の通りがスムーズか などをチェックします。
一般的な流れは次の通りで、検査時間は5〜10分程度と比較的短時間です。
- 内診台に上がる
- 子宮の入り口から細い管を入れる
- 造影剤をゆっくり注入
- レントゲンで撮影
検査時間は5〜10分程度と比較的短時間です。
検査内容を調べていると、痛みの感じ方には個人差がありますが、とにかく痛いという声を多く見かけました。
なので、当日はとても緊張していたのですが、内診台に上って管を入れた後、なんとなくジリジリとした違和感があるような感じがあり、「痛みがくるぞくるぞ」と思っていたら、先生から「終わりましたよー」と声がかかり、拍子抜けしたことを覚えています。
検査の結果は検査後に教えていただき、問題はありませんでした。
卵管が詰まっていたり、通りがスムーズでない場合に激痛を伴うようです。
この検査には少し意外なメリットがあり、検査後、数ヶ月は妊娠率が上がると言われており、
卵管が通りやすくなることで妊娠しやすくなる「ゴールデン期間」と呼ばれているそうです。
卵管の通過性、子宮の形をチェックし、問題がないことを確認してからタイミング法へ移行することも多いようで、私たちもタイミング法を勧められました。
子宮鏡検査
子宮鏡検査とは、子宮の中の状態を直接カメラで確認する検査です。
細いカメラ(内視鏡)を子宮の中に入れ、ポリープや炎症、着床の妨げになるような異常がないかを調べます。レントゲンなどとは違い、実際に子宮の中を目で確認できるため、より詳しく状態を把握できる検査といわれています。
検査では、細いカメラを膣から子宮の中へ挿入していきます。
必要に応じて子宮内を見やすくするために、生理食塩水などで軽く膨らませながら観察します。
検査時間は比較的短く、数分〜10分程度で終わることが多いようです。
子宮鏡検査では、主に以下のようなことを確認します。
・着床の妨げになる異常がないか
・子宮内にポリープがないか
・子宮内膜の状態
・癒着や炎症の有無
検査前に検査内容を調べたところ、痛みはほぼ無いという声を聞いていたため、子宮卵管造影検査で痛みが無かった私は余裕をこいていたのですが、カメラを入れる前の消毒がとてつもなく痛く、そこから検査中もずっと痛かったです。検査後のその日1日は軽い生理のような出血がありました。
検査結果は当日に教えていただき、私の場合は片方の子宮に炎症が見られたので、炎症を抑える薬を処方していただきましたが、それ以外の異常はありませんでした。
精液検査
精液検査は、男性側の妊娠する力を確認するための検査です。
採取した精液をもとに、精子の状態を詳しく調べます。
精液検査では、主に以下のような項目を確認します。
- 精子の数(どれくらいいるか)
- 運動率(元気に動いているか)
- 形(正常な形をしているか)
- 精液の量
これらを総合的に見て、自然妊娠や治療の方針を判断する材料になります。
検査の流れとして一般的には、専用の容器に精液を採取し、クリニックに提出します。
院内で採取する場合と、自宅で採取して持参する場合があります。
精液検査については、女性側とはまた違ったハードルがあるように感じました。
検査の内容的に、人に話しづらいと感じる部分もありますし、私自身も「どう関わればいいのか分からない」部分でもありました。
それでも、「一緒に進めていこう」という気持ちが夫から伝わってきて、無理のない形で向き合ってくれたことは、とても心強く感じました。
不妊治療というと女性側の負担が大きいイメージがありますが、男性側にもまた違った意味での負担や葛藤があるのだと、このとき改めて感じました。
遺伝子検査
男性側の検査として、必要に応じて「遺伝子検査(染色体検査)」が行われることがあります。精子の数が極端に少ない場合や、無精子症と診断された場合などに検討されることが多い検査です。主に以下のようなことを確認します。
- 染色体検査(核型検査)
染色体の数や構造に異常がないかを調べます。 - Y染色体微小欠失検査
男性特有のY染色体の一部が欠けていないかを調べる検査です。
この欠失があると、精子がうまく作られない原因になることがあります。
検査を受けての治療方針について
周期や受ける検査によって、治療開始までにかかる期間は人それぞれだと思います。
私たちの場合は、必要な検査を終え、結果が揃うまでに約2か月半〜3か月かかりました。
ただ、私たちは検査結果が揃う前に夫婦で話し合い、顕微授精に進むことを決断しました。
一番の理由は、私自身の年齢です。時間を大切にしたいという思いが強く、「少しでも早く治療を始めたほうがいい」という結論に至りました。
当時は迷いや葛藤もありましたが、夫婦で何度も話し合って決めた、私たちなりの選択でした。
今回は、不妊治療を始める前に受けた検査や一般的に行われる検査についてご紹介しました。
次回は、いよいよ採卵のお話です。採卵に向けての準備やスケジュール、当日の様子、そして私自身が感じたことを、できるだけ詳しくお伝えしたいと思います。

