ネタバレ有り【ストレンジャー・シングス】シーズン1を3分で振り返り

ストレンジャー・シングス

※この記事は『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1の重要なネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。


シーズン5に向けて復習したいな…と思って、まずはシーズン1をまるっと振り返ってみました。

ストーリーだけ切り取ると、「田舎町で子どもが行方不明になり、家族や友人たちが探す」という、割とよくある筋書きです。
それなのに、ストレンジャー・シングスは“よくある話”で終わらない。

ジョイスが電球やクリスマスライトを使ってウィルと会話しようとするあのアイデアとか、
マイク達がいじめっ子に追い詰められた瞬間にエルが登場するタイミングとか、
「それそれ、それが見たかった!」というシーンを寸分違わず出してくる。

その気持ちよさの正体も含めて、
シーズン1の流れをざっくり振り返りながら、自分なりに整理してみます。


シーズン1はどんな物語か、ひとことでいうと

小さな町ホーキンスで少年ウィルが突然姿を消し、
母親・友人・警察がそれぞれのやり方で探すうちに、
「裏側の世界」と呼ばれる異常空間と、謎の少女イレブンの存在にぶつかっていく物語。

“行方不明事件”をきっかけに、
ホラー・SF・青春ドラマ・家族ドラマが全部混ざっていくのがシーズン1です。


登場人物(シーズン1)

ウィル・バイヤーズ
ホーキンス在住の少年。行方不明事件の“中心人物”になる。

ジョイス・バイヤーズ
ウィルの母。誰よりも息子を信じて、電球やクリスマスライトで必死にコンタクトを試みる。

ジョナサン・バイヤーズ
ウィルの兄。内向的だけど芯は強い。ナンシーと一緒に“怪物”の正体を追う。

マイク・ホイーラー
ウィルの親友のひとり。グループの中心的存在で、イレブンを全力で守ろうとする。

ダスティン・ヘンダーソン
マイクたちの仲間。ムードメーカーで、理屈っぽいけど憎めないキャラ。

ルーカス・シンクレア
同じく仲間の一人。現実的で慎重派。最初はイレブンを疑うが、しっかり仲間になる。

イレブン(エル)
謎の少女。超能力を持ち、研究所から逃げてきた。言葉少なめだが、マイクたちと絆を深めていく。

ジム・ホッパー
ホーキンスの保安官。最初はやる気なさそうだが、ウィル失踪の裏にある“異常さ”に気づき動き出す。

ナンシー・ホイーラー
マイクの姉。親友バーバラの失踪をきっかけに、ジョナサンとともに真相に迫っていく。

スティーブ・ハリントン
ナンシーの彼氏。最初はチャラい高校生枠だが、徐々に“結局いいやつ”側に寄ってくる。


ざっくりあらすじ:シーズン1で何が起きたか

① ウィルが消える夜から、すべてが始まる

物語は、ウィル・バイヤーズが友達とのゲームのあと、自転車で夜道を帰っている場面から始まります。
街灯もまばらな田舎道で“何か”に追われ、家のすぐそばで姿を消す。

警察は「家出か事故だろう」という空気ですが、
母親のジョイスだけは「これは普通じゃない」と本能で感じています。


② 森に現れた謎の少女・イレブン

ウィルを探して森を歩くマイクたちの前に、
坊主頭で病院着のような格好の少女が現れます。

彼女はほとんど喋れないけれど、
超能力のような力を使えることが判明し、マイクは彼女を「イレブン(エル)」と呼ぶように。

マイクの家の地下室でこっそり匿いながら、
「ウィルを探す鍵になるんじゃないか」と確信していきます。


③ ジョイスと電球――“見えない息子”との会話

個人的にシーズン1で一番好きなのがここ。

ジョイスの家では、電球がチカチカ点滅したり、
壁の向こうから声のようなものが聞こえたりと、奇妙な現象が起き始めます。

周りは「悲しみで精神的に参っている」と見るけれど、
ジョイスは「これはウィルからのサインだ」と信じて疑わない。

そして、クリスマスライトを家中に張り巡らせて、
アルファベットを書いた壁にライトを対応させ、「YES」「NO」「HELP」といったメッセージをやりとりしようとする。

普通なら完全に“狂った人”扱いされる行動なのに、
ジョイスの必死さと、ライトが本当に反応する描写のおかげで、
視聴者は「ジョイスが正しい」と分かっている。この構図がたまらない。


④ ホッパーの捜査と研究所の影

保安官ホッパーも最初は「どうせ家出だろう」と半信半疑ですが、
証拠の矛盾や研究所の怪しさに触れるうちに、本格的に捜査モードへ。

ホーキンス研究所は表向きは政府の施設ですが、
「超能力実験」「裏側の世界への干渉」など、明らかにヤバいことをやっている場所だと分かっていきます。

ホッパーは個人的な過去(娘を失った経験)もあって、
行方不明の子どもを放っておけない。
その感情が、どんどん命知らずな行動につながっていきます。


⑤ ナンシー&ジョナサンの怪物追跡コンビ

ウィルの兄・ジョナサンは弟を探す一方で、
マイクの姉・ナンシーは自分の親友バーバラが消えたことで、
二つの失踪事件が同じ“何か”に繋がっていると感じ始めます。

二人はそれぞれ撮った写真や手がかりを元に、
森に潜む「人間ではない何か」の存在を追い始める。

やがて彼らは初めて怪物(デモゴルゴン)の姿をはっきり認識し、
「これは警察や大人が相手にしてくれるレベルじゃない」と悟って、自分たちで罠を仕掛ける決断をします。


⑥ マイク達のピンチに、エルが“最高のタイミング”で現れる

シーズン1でもう一つ好きなのが、
マイクたちがいじめっ子に追い詰められるシーン。

橋の上でマイクたちが逃げ場を失い、
マイクが“ある決断”をしようとした瞬間、
エルが現れて、いじめっ子を超能力で吹き飛ばす。

こういう「視聴者が心の中で期待してる展開」を、
ジャストタイミングで、しかも気持ちよく見せてくれるのがこの作品のすごさだと思います。

「そう、それが見たかった!」をちゃんと出してくる感じ。
ダファー兄弟がサブカル好きで、B級ホラーや80年代カルチャーを浴びて育ってきたからこそ、
“ファンの欲しい絵”をよく分かってるんだろうな、と勝手に感じてます。


⑦ 裏側の世界(Upside Down)へ

ホッパーとジョイスはやがて研究所の秘密にたどり着き、
ゲートを通って“裏側のホーキンス”に踏み込みます。

空気は淀み、すべてが腐りかけたような街並み。
そこで彼らは、息も絶え絶えのウィルを見つけ、
なんとか現実世界に連れ戻すことに成功します。

一方、学校ではデモゴルゴンが現れ、
マイクたちが絶体絶命のピンチに。
ここでもエルは自分のすべての力を使って怪物を消し去り、その代償として姿を消してしまいます。


⑧ 一件落着…と思いきや、残る違和感

ウィルは無事に家へ戻りますが、
ラストで彼が洗面所で咳き込み、
裏側の世界の景色が一瞬フラッシュバックし、黒い何かを吐き出す。

そしてホッパーは、森の中の小屋にワッフルを置きに行く。
イレブンは“完全にいなくなったわけではない”ことが匂わされて終わります。


見ていてストレスが少ない理由:キャラ全員が「頭がいい」

ストレンジャー・シングスを見ていて「イライラしない」のは、
登場人物たちが総じて“頭が良くて、空気が読める”からだと思っています。

  • 子どもたちは状況をちゃんと理解しようとするし、情報を共有する
  • 大人たちも、「子どもの言うことだから」と一蹴するだけでは終わらない
  • ナンシー&ジョナサンも、自分たちの役割をすぐに決めて動く
  • ホッパーは信じがたい話にも、証拠を積み上げながら踏み込んでいく

誰か一人がずっと話をこじらせているわけではなくて、
それぞれが「自分にできること」をちゃんとやる。

そのおかげで物語のテンポがよく、
視聴者は「なんでそこでそうするんだよ!」みたいなストレスを感じにくい。

しかも、基本的にみんな“いいやつ”なんですよね。
(ジョイスの元旦那は除く、だけど…)

だからこそ、ホラーや怪物が出てきても、
ベースには“人間ドラマとしての気持ちよさ”がしっかりある。
そこがシーズン1からすでに完成しているのがすごいところなのかもと思いました。


シーズン1を振り返って感じたこと

シーズン1を改めて思い返してみると、

  • 行方不明事件というベタなスタート
  • けれど、電球やライトでの会話という独自のアイデア
  • ファンが「こう来てほしい」と思うタイミングを外さない演出
  • 全員がちゃんと考えて動くから、見ていてストレスが少ない

このあたりが、「よくある話」から一段引き上げている要素なんだな、と実感しました。

シーズン5の前に復習するなら、
シーズン1は“物語の原点”としてやっぱり外せないシーズンです。

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